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前立腺肥大症と精力減退・ED

前立腺肥大 精力減退

前立腺肥大症に罹患している人の排尿以外の悩みは、精力の減退や勃起能力の低下(ED)でしょう。

 

前立腺が肥大すれば精力が衰え、EDになることも多いというのは常識になっているようですが、精力減退やEDも前立腺肥大症がもたらしたものではありません。

 

実はその逆で、精力の減退が前立腺肥大症の引き金になっているという事実があるようです。

 

精力の減退という言葉は、2つの意味から考えられます。

 

つまり、女性を受胎させる男性機能が弱ってきたという医学的な意味と、勃起能力が弱くなってきたという限定された意味です。

 

男性機能の低下

 

男性機能が低下に関していえば、前立腺の肥大は、その原因ではありません。その逆に、精力の減退が前立腺肥大の原因になるのです。

 

前立腺が肥大する原因の最も大きなものは、男性ホルモン分泌が減少したところに求められるからです。男性ホルモンの分泌が減少すれば、当然ながら、精力は減退します。

 

つまり、精力が減退する年齢のときには、同時に前立腺肥大になりがちという間接的な因果関係があるのです。精力の減退が原因であり、前立腺の肥大が結果という因果関係です。

 

勃起能力の低下

 

しかし、問題を精力の減退全般ではなく、EDに限定するなら、前立腺の肥大はその原因のひとつになります。

 

よく誤解があるようですが、精力の減退と勃起には直接的な因果関係はないといいます。

 

精力の減退とは、狭く考えれば精巣における精子の生成能力の減退を意味しますが、精子の生成能力と勃起には直接的な関係はありません。

 

勃起を左右しているのは血管であり、精子の生成がゼロになっても血管が元気に機能していれば、いくらでも勃起するといいます。

 

前立腺の機能低下で精力減退する理由

血管

まず、勃起のメカニズムを簡単に解説します。

 

人間の全身には、網の目のように微細血管、毛細血管が張り巡らされています。もちろん、男性器にも血管があります。

 

男性が何かの性的な刺激を受けると、その男性器の血管が拡張します。男性器は海綿体という組織で構成されていますが、血管の拡張によってより多くの血液が男性器に流れ込むと、海綿体はその血液を吸収して膨張します。

 

その結果、男性器全体が膨張し、堅く、長くなります。これが勃起です。

 

男性器の血管を拡張する力は、さまざまな要素が組合わさって発生します。脳の中の感情をコントロールしている部分が性的な刺激に反応することも必要です。血管の拡張を維社寸するように働くホルモンの働きも欠かせません。全体的な体力も必要です。

 

もちろん、血管が柔軟に拡張する若さを保っている必要もあります。狭い意味での精力という精子生成能力だけが関与しているのではないのです。

 

男性器の血管を拡張させる力の中には、物理的な刺激もあります。女性の手で触られたりする刺激ですが、前立腺において精液が十分に生成されることもまた、物理的な刺激の一部です。

 

つまり、生成された精液が溜まりすぎると、それを排出したいという物理的な刺激が生じるのです。誰しも若い頃には経験があるような、精液が溜まりすぎて男性器がムズムズするという感覚です。

 

ところが前立腺の肥大とは、前立腺の機能が低下することを意味します。精液の生成能力も低下します。

 

そこでのムズムズという感覚がなくなり、男性器の血管をスムーズに拡張させる力の一部がなくなってしまうのです。

 

前立腺肥大の改善で精液の生成能力を取り戻す

ED 改善

以上を簡単にまとめると、

 

@男性ホルモン分泌の減少という老化現象は、精力の減退と前立腺の肥大という直接的には関係のない2つの派生的な老化現象をもたらす。

 

Aただし、前立腺肥大の進行によって精液を生成する前立腺の機能がさらに低下すれば、男性器の血管を拡張させる刺激カの一部が減退する。

 

のようになります。

 

一般には、精力の減退は男性器の勃起力が弱くなるという意味に限定されて考えられるようですが、そうした意味からは、前立腺の肥大は大いに関係しているということです。

 

つまり、前立腺肥大の改善は精力減退やEDの改善にもつながるということです。

 

 

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